自分がかいだあのにおいがホルマリンのものなのかいまいち自信がない。
設備は進化し、前評判ほど「ホルマリン臭」はやかましいと感じなかった。
油絵の具か、油粘土のような鼻腔を満たす嗅粘膜にまとわりつく匂いが、
自分が今、医学生にのみ許されている、非常に特殊な行為に従事しているという実感として、肌に染み付いた。
解剖実習などというものを一生のうちに1回でも許されるのは、
この時代における「よい医者になるための」特別に与えられた貴重な機会である。
医学史を紐解いても、さまざまな文章を読むにつけても、
この行為が特別なご好意の元で提供されたうえで許されるものであるということを、
医学生である自分たちは心に留めて相対する。
短い黙祷の間に、冥福の祈りと、よい実習をさせてください、とお願いするのは習慣になるだろう。
貴重な機会を逃さないように、日夜500ページ以上ある教科書3冊に取り組みながら、
これからの半年が過ぎ行くのである。
なんだかんだ医学部だから、みんなたいへん勉強しているんだ…個人差はあるけどよう。
まず試験官の先生によって難易度が異なるから、最初のあみだで大盛り上がり。
二番目に厳しい先生とは…
脳神経、頭蓋骨、下肢骨等の課題をひとりひとりこなしていく。
緊張して舞い上がってしまう生徒多数。
足は震える、並べるのに時間はかかる、
基本的な名称が頭から離れた時点でアウト。
たぶん下肢骨の組み立てで膝蓋骨を忘れていた時点で勝負は決まっていたんだろうなぁ…
水曜日からは本格的に解剖実習が始まる。
追試の勉強もしつつ、組織とか、生理とかもあるわけで、
勉強事項は膨大に増えているのでございます。
声優の新谷良子さんや松来未祐さんが好きなので毎日ブログをチェックしているが、
毎日更新するって、案外大変だということを自分は知っている…
さあ、無事に追試も終わり二年生に進級!
骨学だ、組織学だ、解剖実習だ! and more…
新歓だ、新入生だ、上級生だ!
1週目はそんなかんじで主に新歓のために時間がつぶれていきましたとさ。
入ってくれた新入生、ありがとう!
二年生、解剖学実習の始まりとして、たいていどこの学校も骨から始まる。
この1週間、暇さえあれば骨について考えてた気がする。
そして、明日、口頭試問。
全身200個あまりの骨+筋、関節、神経、血管の一部が範囲。
分厚い解剖学講義を熟読し、
解剖の本を見ながら、
実習室で確認しつつ、テスト勉強。
そして休憩。
医学生の夜はこうして更けていく…
暖かくなってきたこの頃、卒業シーズン真っ只中です。
大学でも卒業式があり、先輩方を盛大においだしました。
受験が卒業式と重なってしまった自分は高校の卒業を経験しなかったけど、
とてもいい雰囲気で、自分も気持ちよく追い出されるいい先輩になろうと思うのであった。
国立大学前記入試の結果発表が始まりました。
自分もラグビー部として、先輩として合格者の胴上げに参加しようと…思ったんですけど、
現在風邪でダウンしておりまして…
ともかく、ここまでの試練に乗り切り見事合格した皆さん、おめでとうございます。
もう一年がんばる人は、ここ一週間くらいはゆっくりして整理したほうがよろしいかと。
このブログは1年で閉じようと思ったのですが、(ほかに2つも無駄にやっているため)
がんばってこれから始まる実習の本格的な開始の様子など、ゆっくりと更新していこうと思います。
春休みは函館に行くのでとりあえずその後から…